今年はかなり特殊で「オリンピックイヤー」です。東京オリンピックは東京都で行われるのでその影響でどうしてもオリンピックとパラリンピックの合間を縫ったスケジュールになってしまっています。
オリンピック期間:7月23日〜8月8日
パラリンピック期間:8月24日〜9月5日
あれ?結構パラリンピック遅いじゃんw
なんでEast大会の日程はオリンピック閉会直後の8月9日なんだろう。。。
前提条件なので大会概要をつらつら書いておりますが、知ってるよという方は目次でスキップしてください。
まずは前提:大会概要
各大会の日程と会場はこちら
【各地区予選大会】
- EAST
2021年 8月 9日(月・祝)
江戸川区総合文化センター(東京都) - NEXT HEROES EAST
2021年 8月22日(日)
川崎市幸市民館(神奈川県) - WEST
2021年 8月29日(日)
藤井寺市パープルホール(大阪府) - NEXT HEROES WEST
2021年 8月29日(日)
藤井寺市パープルホール(大阪府) - NORTH
2021年 9月 5日(日)
盛岡劇場メインホール(岩手県) - SOUTH
2021年 9月 5日(日)
岡山市立市民文化ホール(岡山県)
【国内最終選考会】JAPAN
2021年 10月 9日(土)
カルッツかわさき(神奈川県)
各部門出場枠
デライトは高校生までの「Double Dutch Delight Next Heroes」(以下、ネクストヒーローズ)と大学生の「Double Dutch Delight」(大学生大会)のそれぞれのエリア予選を行い、上位チームが「Double Dutch Delight Japan」(以下、ジャパン大会)という日本最終選考会への出場権を獲得。
日本最終選考会で上位チームになると、ニューヨークで開催される国際大会「National Double Dutch League Holiday Classic」(以下、アポロ)への出場権を獲得することができます。
大学生大会は学生・専門学生を対象とした「オープン部門」と、社会人でも出場できる代わりにアポロへの出場選考を伴わない「一般部門」の2部門で構成されており、
ネクストヒーローズは小学生から中学1年生までの「Novice部門」と中学2年生から高校生までの「Advanced部門」の2部門で構成されている。
オープン部門によって選出されるジャパンへの出場枠数は例年出場チーム数によって決定していた。ですが近年のウイルス騒ぎによって今年は出場数で選出数を変化させるのではなくあらかじめ定数を決定して選出する方式に変更。
今年、それぞれの大会への出場枠は以下の通り。
【大学生大会 OPEN部門 →ジャパン大会】
East:5チーム
West:5チーム
North:1チーム
South:1チーム
【ネクストヒーローズ →ジャパン大会】
Next Heroes East:各部門2チームずつ
Next Heroes West:各部門2チームずつ
【ジャパン大会 →アポロ】
大学生大会 OPEN部門:1位から3位
ネクストヒーローズ:各部門の1位
敗者復活戦
大学生大会には敗者復活の制度があります。
通例では審査員が得点付けした順位でジャパン大会への出場を獲得し、その枠から漏れた上位のチームが選出されます。
例年は各地方大会の出場数によって敗者復活の枠の数が変動しますが上述の各部門出場枠と同じ理由で本年は下記のように選出数が固定されます。
East:3チーム
West:3チーム
North:1チーム
South:1チーム
敗者復活戦はジャパン同日の本戦前に、対象全8チームのパフォーマンス審査を行います。
その復活戦では審査員3名が5段階評価を行い最も上位となった1チームがジャパン大会への出場枠を獲得することができる。
開催時期の早晩によってアドバンテージは生まれるか?
結論:多くの場合、遅い方がアドバンテージは生まれやすい
では、仮説を立てつつ場合分けしてなんでアドバンテージが生まれるのかを考察していきますよ!
想定条件
- 今大会で最も差がある大学生大会のEast地区と同大会North地区を比較する。
East大会出場:Aチーム
North大会出場:Bチーム - 両チームとも大会情報公開日(今回は6月1日を仮定)から準備を開始したとする。
- 両チームとも能力等は差異がないとする。
練習期間
パフォーマンスを作成し始めてから完成までの期間は多くの場合3ヶ月程度と言われる。
そのうち前半2ヶ月はパフォーマンスのコンセプトや入れる技の順番をゼロから作っていく「創作期」であり、後半1ヶ月は各ムーブを精練したり、ミスの起こりやすい部分を削りリスクヘッジを行ったりするなどの主に完成度を高める「精練期」に分けることができると思う。
チームによっては「1ヶ月で作るぜ!」「精錬がもっと割合が多いよ」という意見もあるだろうが今回は「練習期間3ヶ月:創作期2ヶ月+精練期1ヶ月」とさせてください。
練習時期から導いた答え
今大会は練習開始(6月1日)から大会当日までが
Aチームの場合:69日
Bチームの場合:96日
となる。
前半2ヶ月を創出期としてパフォーマンスを作成していた場合、Aチームは精練期が9日しか確保できずに大会当日を迎える計算になります。
精練期を長く取りたい場合は必然的に創出期を短縮せざるを得ないですが、そうするとパフォーマンス全体のオリジナリティに影響を与えてしまいます。ですが精練期を取らないとパフォーマンスのブラッシュアップが出来ず完成度や技術力に影響を与えてしまいます。
それに比べてBチームは制作スタイルを変更することなく大会に臨むことができますね。
結論として開催時期が遅い方がアドバンテージは生まれやすいのです。
でも、早い方にもメリットあるじゃん!
こういうことを言うとこんなことを言われます。「遅ければジャパン大会までの時期が長いからパフォーマンスのブラッシュアップはそこでやれるじゃん!」
たしかにそうです。
地区予選からジャパン大会当日までが
Aチームの場合:61日
Bチームの場合:34日
となり期間差は逆転します。
ですが思い出してください。
練習期間のうちブラッシュアップに当たるものは精練期1ヶ月です。
61日も貰っても困るんですよ。。。
そして最も思い出して欲しいのは
「多くの学生にとっては大学生大会がゴールになる」ということです。
今大会であればEast大会53チームのうち45チームの夏は8月9日に終わるんです。
結論で「多くの場合」と記述したのも、これが理由となっています。
不利と分かって、さあどうする?
こうして自分が不利であることが分かった時、反応は2つに大別されます。
- 「ずるじゃん!そりゃあ勝てないよ〜。」
- 「別に関係ない。自分のベストを尽くすだけ。」
どちらが強いかは一目瞭然ですね。
皆さん!素晴らしいパフォーマンスを楽しみにしています。
わたしも例年通り、頑張って全チームコメントをしようと思っておりますのでもし良ければ読んでみて下さい!
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