「一年生で入りたてなのになんかアイツ上手いな」と思われるために覚えていて欲しいとっておきの10選をお話ししておきます!
<想定読者の悩み>→問題提起

このコラムはこんな悩みを抱えている人に向けたものです。
「ダブルダッチが早く上手くなりたいんだけどどーやったら良いのかわからんし、先輩から教わるコツは同期も教わってるからなかなか差が出ないなぁ。同期で一位にならないと日本一にはなれないからな。」
「、、、って言ってる後輩がいるからちょっとした意識とかコツみたいなものを教えてあげたい」
<悩みを解決する目次>
- ダブルダッチが上手くなるためには3つの軸がある
- 3つの軸と+αの計10選
- 意識を変えると知識の吸収率が変わる
私はダブルダッチに関わり続けて7年目となりました。特にプレイヤーとしての経歴は積んでいませんがダブルダッチを分析することに関しては現在の日本ではかなり有名だと思います。一年生の時から練習の一つ、意識の一つについても貪欲に考えており、考えきれていなかった先輩を泣かせるほど「適当な意識では時間が足りない」と思い続けて現役時代を過ごしていました。
ですが後輩にそこまで考えられている人が現れない…そこでようやく「あ、私がイカれてるのか!」と思い至りました。「何のため」を考えるのは大学一年生では珍しいようです。
私は日本で1番上手くなることはできませんでした。
ですが後輩にわかりやすく説明をする能力はかなり獲得することができました。まぁ、日本語苦手なのでよく擬音が多いと言われますが(笑)
全国の同期よりも上手くなるにはどうしたら良かったのか、振り返って解説してみましたので活用してくださいね!
ダブルダッチが上手くなるためには3つの軸がある
結論:コミュニケーションスキルの軸、ジャンプスキルの軸、ロープスキルの軸
この中で1番大切なのはコミュニケーションスキルです。
このスキルが土台となって他の二つのスキルが次になってきます。ジャンプスキルもロープスキルもコミュニケーションスキルによって入ってくる情報の量が全く変わってくるからです。
いろんな技を先輩から教えてもらうためにはコミュニケーションスキルが必要ですし、他大学や大御所さんなど先輩以外から情報を得るためにもコミュニケーションスキルが必要です。
ジャンプスキルとロープスキルは同時に育てられると良いですが先に育てるべきはロープスキルだと私は考えます。
理由は「フリーロープに参加しやすくなるから」です。先輩とのフリーロープではスキル差を見せつけられるのでなかなか縄の中に入る機会が得られませんがターナーであれば結構な時間回していられます。
フリロでは先輩は難しい技を行うことも多いですし、突然変なムーブをすることもあるので対応力が磨かれます。同期とは回せなかったような速度の縄も先輩となら回せることでしょう。
またターナーであればそれこそ1番近くで先輩の技を盗めるのでとってもお得です!先輩もジャンパーの方が好きな人が多いので積極的に回してくれる上手い後輩はフリロでは重宝されます。
そしてジャンプスキルです。
これは考えて跳ぶ時間が必要です。何を考えるかについては後述させていただきますが、基本的には「どれだけボディーコントロールが出来ているか」「どのように見られているか」「どの音を取るか」の3点を意識したら良いでしょう。
まとめると
まずはコミュニケーションスキルを鍛え、その後にロープスキルそしてジャンプスキルをそれぞれ鍛えていけば圧倒的な差が付けられます。
3つの軸と+αの計10選
コミュニケーションの軸
1.実践することはまずは常識的な範囲のコミュニケーションスキルだけで良い
ダブルダッチはチームスポーツです。
しかも世間から見たらマイナーなスポーツです。
教えてもらうことが最速の上達方法なのはわかると思いますがどれだけ調べてもダブルダッチについての知識はサッカーやバスケ、野球に比べて雀の涙ほどの量しかありません。先輩がいない人でもある程度ダブルダッチに挑戦することができるようコンテンツを増やしていこうと努力しておりますが私1人ではいつまで掛かることやらわかりません。
そこでコミュニティでの情報収集や先輩からのレクチャーが不可欠になるわけです。
ここでいうコミュニケーションスキルとは様々な人と話したり、ナンパしたりするようなスキルとは異なりもっと常識的なものです。
笑顔で挨拶をする、教えてもらったことを次の機会に覚えておくなどです。先輩を見たらすぐに挨拶をしにいくようにすると先輩から見て結構可愛いので教えてあげたいという気持ちになります。
別に媚びる必要はありません。お世話になっている人、仲良くして欲しい人にただ挨拶をするだけです。出来るだけ好き嫌いを抜きに挨拶だけは出来るようになっておくことを強くお勧めします。
2.DMは魔法の絨毯、有名な方とひとっ飛びで繋がれる!
礼儀知らずには返信はありません。というかまず返信は来ないと思ってください。
知らない人からいきなり連絡が来て即レスしてくれる人はかなり稀でしょ?
ちなみに私は皆さんと関わることが価値になるので練習がてらDM送ってみてくださいw
大きくチャレンジする必要はありません。イベントで知り合った他大学の先輩に約束しておいて動画を送ってアドバイスをもらうなんて事ができれば知見は大きく広がるでしょ?これができるのもイベントの時に声がかけられたか?挨拶ができたか?そこで分かれます。
それ以外にもインスタの動画が結構勉強になることもあり、私のフリーロープはInstagramが教材でした。自分の好きな人のテイスト真似してみて欲しいです。
3.発信より受信を重視すれば最終的に聞いてもらえる
ついつい話すこと、アクションすることを伝えてしまいましたが実際のところは「受信」に力を入れた方がいいです。
なぜなら人は「自分の話を聞いてくれる人」のことが大好きだからです。興味を持って自分のことを聞いてくれる人には報いたくなるのが人というものです。
ゲーム理論で言うところの囚人のジレンマですね。そのまんま返し戦略を取るのが一番利益を得ることが出来るらしいとDNAに刻まれているらしく、人はやられた事をやり返したくなるそうです。ザ・半沢直樹!
つまり沢山いいねが欲しかったら人にいいねをする。沢山コメントされたかったら沢山コメントすることです。
ただのフォロワーが自分のアドバイザーになってくれるかは自分がどれだけギブできたかで決まる!
ロープスキルの軸
1.遠心力を感じよう
遠心力というものは誰もが知っているもので、バケツをぶん回す実験で有名でしょ?あの力を縄に生じさせることで縄跳びは縄を円形に回します。
遠心力は円の中心から物を遠ざけるものでスピードが速いほど大きくなります。人を跳ばすほどに大きな円で遠心力を感じるのが難しい時でもドーナツくらい小さな円でなら強く感じることができます。それは腕を固定しようとしても動いてしまうほど強いものです。
そこから段々と円周を大きくし、遠心力を遅い縄でも操れるようになればどんなロープトリック、ロープスキルを行うことができるようになるでしょう。遠心力を100→0にすることも操ることですし常に一定の速度で回すことも遠心力が理解して操れていれば可能です。
遠心力を感じるのは目に見えないので難しいです。先輩などと回す時に遠心力をしっかり感覚で感じ取りましょう。これはいくら文字で書いてもわかりません。
2.楽しよう
一生懸命頑張って回すって、ダブルダッチのパフォーマンスではあまり見ないんです。フリロでは尚更見ません。
全てをしっかりかっちりやり続けると、どこは必須でどこが不必要なのか分からなくなってしまいます。
いつ手を抜くと回らないのか、逆にいつ意識すると回るのか。先輩に教えられた通りにやることも大切ですが自分の身体と先輩の身体は違うので自分に合ったやり方が他にあるかもしれないですよ?
守破離という考え方をご存知でしょうか?これは大学のスポーツ科学の授業で習ったのですが、簡単に言うと「指導者の言うことを守って」それが出来たら「ちょっとアレンジしてみたことをやる」それが出来たら「教えから離れて完全オリジナルを生み出す」という芸術や武道の習得手順のようなものです。
いちいち先輩の言うことを聞かずにオリジナリティ命!という練習方法を取っているといつまで経ってもオリジナルなものが作れなくなってしまいます。
何故か?
元からあるものが何かを知らない人が新しいことだと思って一生懸命生み出した技がAメンだったりするわけです。
情報を知らない人は非効率な行動をとりがちでしょう。
例えば、朝飛び起きてバス停に走ったのにバスが来るのは20分後だった。一限休講なのに学校来ちゃった。こんな感じで情報を知らないことは非効率なのです。
とにかく楽をして効率を求めていきましょう!楽をすることは罪じゃ無いです!守破離の守が出来ていればですが!
3.とにかく人を跳ばすこと
上達する為に人を跳ばすことはかなり重要です。人のいる状態といない状態では明らかに回し方が変わるのが初心者あるあるですね。
一度も人を跳ばさないターナーがダブルダッチが上手い確率はコンクリートで日本人がダブルバックを達成する確率より低いでしょう。つまりほぼありえないということです。
なぜか考えてみました。
誰も人を跳ばさない状態(空回し)の時、縄は紡錘形です。ですが人を跳ばせる為にターナーは地面との接地面を広く取ろうとします。地面との接地時間が伸びると摩擦が生じてロープの速度が変化します。それにより地面に付かない状態で回している時と縄の速度や力のかけ具合が大きく変化することになります。
そうして遠心力が失われ、速度が保てずカウントに合わせた縄にならない為引っかかってしまうというわけです。
また、人によって跳ぶ位置が多少前後したり跳ぶタイミングがジャストタイミングとは少しズレている場合もあるためジャンパーに合わせる技術もターナーには求められます。
以上の理由からロープスキルを向上させるためには人を跳ばすことが大事なわけです。
ジャンプスキルの軸
1.ボディーコントロール
出来るだけ大きくジャンプ!なるべく小さくジャンプ!出来るだけ地面に触る、1カウントで4回跳ぶ。
そういったふざけたことが出来るか否かは自分の体がどれだけ操作できるか「ボディコントロール」が出来るかで左右されます。その他もジャンプをしながらのアップやダウンなどをしたい場合にもボディコントロールができるかに左右されます。
また、縄の前後を意識して跳べば時間が多く作り出せるので引っ掛かりづらくなります。まぁこんな感じで縄の中で自由になれる方法の一つがボディコントロールです。
指の一本、つま先の向きまでも見られるようなスポーツではあるので意外に難しいことなのですが意識して鍛えていくことが出来るので自分の姿を鏡で映したり、動画に撮ったりして自身の頭の中のズレを修正していくと言う地道な鍛錬を意識していただければ段々とコントロールできるようになるでしょう。
2.人に見られるという意識は人を磨く
ダブルダッチは人に見られることでパフォーマンスに磨きが掛かります。
フリロもあまり上手くない時からインスタグラムに載せたり、先輩の前でも跳んでみたり、色々と見せていくことで様々なアドバイスを得られることでしょう。
ですが考え無しではその努力はなかなか実らないでしょう。どれだけ努力したかが重要ではなく、どう努力するかが重要なのです。人に見せるためにはいつまでも同じことをしているだけではいけません。というか途中から自分でいつまでも同じことをすることに耐えられなくなるでしょう。常に進化をし続ける努力と客観的目線からのアドバイスによってジャンプスキルは磨かれていくでしょう。
私はダンスも縄跳びもしたことほとんどなかったですが、見てられない状態からある程度見てられる程度にはなれたので実証済みといっても過言ではないでしょう。一番最初に投稿する時には本当に耐えられんほど恥ずかしかったですが、まずは誰もフォロアーのいない鍵垢に投稿するだけでもいいので成長の記録を残しておくことは強くお勧めさせていただきます。
3.音楽は友達
初心者の時、縄の中に入ると音がカウントにしか聞こえないと思います。私はそうでした。どんなにノリノリの曲が流れていてもしっとりとした曲が流れていてもカウントにしか聞こえないとずっとこの前先輩から教わった「ポップコーン」や「インディアンステップ」しかやることがないように感じるでしょう。ですが幼少期の頃には流れてくる音楽に自然と身体が動いていたはずです。また、クラブに行ってみればがっつりダンスしている人なんてほとんどいません。みんな音に合わせて身体を左右に揺らす程度です。
例えば初めて会った人と友達になれないうちはその人のことを「他人」としての一面しか知ることができず外見のみでしか判断できませんが長く関わっていくうちに好きな食べ物が一緒だったり持っている文具が一緒だったりして段々とその人と波長があってきて「友達」になれるのです。初対面の人と仲良くなれるという人もいればそうでない人も居る。でも友達になろうと努力すればそうでない人も次第に初対面の人と仲が良くなれるようにもなれます。要はコツと慣れとパターンを知っていくことで圧倒的に仲良くなるまでのスピードが加速します。
さらに人と違って曲はある程度決まったパターンがあるので更に仲良くなり易いです。例えば皆さん曲を聞いていて「あ、そろそろサビ来るなぁ」とわかることありませんか?あれはたくさんの曲を聞きまくったおかげでいつのタイミングでサビが多く差し込まれているのかわかるようになったのです。ダブルダッチで使われている曲は様々ですが多くは「ビート」を意識しているものが多いのでJ-Popのようにわかりやすい曲の変わり目があるわけではないのですが、これも聞き続けているとだんだんとわかるようになってきます。8ビートの繰り返しの中でいつが1カウント目なのかも最初は判別がつかないでしょう。ですがそれは慣れの問題ですので全然気にすることはありません。私の先輩で卒業するまでカウントが取れなかったステッパー(ハリーヤー)の方がいましたがお世辞抜きで速い曲をめっちゃカッコよく跳べていました。いつも笑顔で楽しそうに跳んでいたのを思い出します。
まとめると、いままであまり音と友達になるためにはたくさん聞いて慣れていくことが大切ですよ。ということでした。
最後に+αの軸を紹介させてください。
+αの「ノリの軸」
全てに共通する空気感を読み取るスキルが「ノリ」です。
ターナーであればジャンパーが何をしたいかを読み取る、ジャンパーであればターナーがどう通したいかを読み取る、そんなコミュニケーションの最高峰のスキルとも言える相手のやりたい事を察する「ノリ」を掴めば、ノリが良い奴としてダブルダッチを様々な形で楽しみ切ることができるでしょう!
最近はあまり飲み会やご飯会に参加する人が少ないと聞きます。遊びに誘われても忙しいと断ったりして自ら貴重な経験とノリを削ぎ落としてしまっているという勿体ない状況に気付いて欲しいのです。
忙しいという断り方をすると「あいつは忙しいから誘ってもダメ」というレッテルが貼られます。(昔の自分を殴りたい…)忙しくてもいつメンの楽しいとわかっている飲み会であればみんな参加するものです。言っていなくとも相手には「その飲み会楽しくなさそうだから行かないよ」ということは伝わっています。
私の後輩に飲み会に誘われたら極力行くと決めた奴がいました。それからというもの夜遅くても当日いきなり決まってもその子にダメ元で連絡をするという習慣がつきました。結局看護師を目指していたのでかなり忙しく3回生の頃にはほぼ全ての飲み会に来ることはできませんでしたが、毎回行けない理由を教えてくれました。そしてたまにくる時はたとえバイト後の25時だろうが駆けつけてくれました。
ノリの良さとは少し違うかもしれませんがその後輩のようなフッ軽最強説はどれだけ時代が変わっても言い続けたいと思います。目指せフッ軽!ちなみに誰に対してもフッ軽をやると本気で死にそうになりますので人は選びましょう(笑)

意識を変えると知識の吸収率が変わる
結論:1つの物事から得られることは1にも100にもなる。
授業を受けている教室ではこれが顕著に見られます。
ある人は「気になるあの子が何をしているか」ばかり考えている。
またある人は「教科書と板書の内容をノートに書き写す作業」をしている。
そしてある人は「前日に学習した範囲で気になっていた部分を理解し、それでも分からなければ先生に質問をする」といった感じです。
同じ空間にいて同じ授業を受けていても3名が今後テストや受験などでどのような結果を得られたのかは異なってくるでしょう。
こんな例えを出さなくてももっと良い例え話がありました。
有名な「三人の石切職人」のエピソードです。
P.F.ドラッカーが著書『マネジメント』の中で示したことでも有名です。
旅人は、ある村を訪れました。
村では、三人の石切職人が、作業をしています。何やら、大きな建物を建築しているようです。旅人は尋ねました。
「あなた方は、何をしているのですか?」一人目の男は答えました。
「カネを稼いでいるんだよ」二人目の男は答えました。
「私は、国一番の石切職人になるために、技術を磨いているのです」三人目の男は答えました。
「私は、村人の皆さんの憩いの場所となる、教会を建築しているのです」
まぁ、そういうことです。こちらの詳しい意味は調べれば出てくるので調べてみてください。
練習一つとっても同じことが言えるはずです。
言われた通り脳死で言われた通りにやるのか、それとも「なんのため」を考えて練習に取り組むのか。ここが大きな分水嶺になるでしょう。
同期に差をつけるにはこの辺りに意識を配ることが肝心になってくるでしょう。
まとめ
まとめます。
上手くなるためにはまず「コミュニケーションスキル」を鍛え、その上に「ロープスキル」「ジャンプスキル」を身に付けていくこと。そのスキルの習得の際、人に習う場合でも自分で学ぶ場合でも「なんのため」を意識して知識を吸収すること。
これで全国の同期に差がつけられるでしょう!
今日話したことは全部がお金なんて掛けなくても自分や周りの先輩で出来ることです。
これらをやらないうちにコーチに頼ろうなんてしたところでそれは無意味ではないでしょうか?